超グロテスクかつ面白い小説を読みたい人必見!
今回は「閲覧注意」「残酷」「グロい」「グロテスク」「怖い」「猟奇的 」そんなワードで表現される危険極まりない、とにかくグロい17つのおすすめ小説をご紹介したいと思います。
グロ耐性必須の手加減抜きの本気でグロいものを選びつつ、その中でも秀逸なサスペンス・ミステリー要素、カルト的な人気や伝説的な評価を受けるような作品、世界的に”禁断”といわれる作品までクオリティの高いグロテスク小説を厳選しました。記事の最後には、グロい小説をお得に読む方法についても紹介しますので必見です!
「奇書」や「タブー」とも表現される、禁断のグロい小説おすすめ17選にどこまであなたは耐えられますか?
おすすめのグロい小説 選定ポイント
今回おすすめするグロテスクな小説たちは、3つの要素で選定しました。
- 個性的すぎる世界観だけどクセになる
- グロい、とにかくグロい、ゴア描写が強い
- 社会的にタブーとされる概念への接触
そんなエッジの効いた選りすぐりの小説たちのあらすじと魅力を感想を交えて紹介したいと思います。ただグロいだけじゃない、作品としても面白さも選定の基準です。客観的につまらないと思うものは選んでいません。
グロい小説 1.粘膜人間
「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。その暴力に脅える長兄の利一と次兄の祐太は、弟の殺害を計画した。圧倒的な体力差に為すすべもない二人は、村のはずれに棲むある男たちに依頼することにした。第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞した衝撃の問題作。(「BOOK」データベースより)
グロい。とにかくグロい
グロテスクといえば、まずこちらの作品。
弟の殺害というわかりやすい設定ではあるものの、エログロの表現がとにかく強烈。一方でエンタメ的な側面?もあり、作品としての評価は高く、確かに読んでみるとその世界観と話の展開だけでも一気に引き込まれる力があるのがこの作品の魅力。
さすが日本ホラー小説大賞の受賞作というべきか。とにかくグロテスクですが、鬱や絶望はそこまでではないので、まずシンプルにグロテスクさを求める人にはおすすめの一作。
粘膜人間は月額990円であらゆる書籍が読み放題のKindle Unlimitedの会員なら無料で読むことができるので、登録していない人はKindle Unlimitedがおすすめです!
グロい小説 2.家畜人ヤプー
ある夏の午後、ドイツに留学中の瀬部麟一郎と恋人クララの前に突如、奇妙な円盤艇が現れた。中には白人女性が一人。二千年後の世界から来たという彼女が語る未来では、日本人が「ヤプー」と呼ばれ、白人の家畜にされているというのだが…。(「BOOK」データベースより)
戦後日本文学最大のタブー
家畜人ヤプーは沼正三によって書かれた、戦後日本文学最大のタブーといわれるSF・SM作品。
簡単に内容を説明すると、婚約中のカップルである日本人青年麟一朗とドイツ人クララが突如現れた未来帝国EHS人に遭遇し、未来の世界に連れていかれるというもの。問題はこの未来の世界。
この未来の世界では、白人が「人間」黒人が「半人間」日本人がヤプーと呼ばれる「家畜」として扱われており、女が男を支配する世界となっている。
なんだそりゃ!?と思って読んでみると、内容も中々にエグい。マゾヒズム、人体改造、といったアウトローな表現が満載となっている。そんな文学誰が読むんだ...と思うかも知れないが、この作品は文学界において評価を受けているのも事実だ。巨匠、三島由紀夫はこう言ったといわれている。
君も読んでる『奇譚クラブ』にすごい小説載ってるよ。「家畜人ヤプー」。読んだかい君!
うん、誠に大変な小説である。普通に生きていれば出会わないし、読むこともない作品なのでこの機会に読んでみることをオススメしたい。雑か。
グロい小説 3.独白するユニバーサル横メルカトル
限りなく残酷でいて、静謐な美しさを湛える、ホラー小説史に燦然と輝く奇跡の作品集。(「BOOK」データベースより)
奇才 平山夢明による ホラー短編集の金字塔
グロ小説で避けて通れない平山夢明は、多くのホラーや怪談物を手掛ける一方で「富士の樹海でテントを一人で張り、夜通し執筆する」などの武勇伝を持つ奇才。
そんな彼が書いた「独白するユニバーサル横メルカトル」は2006年の「日本推理作家協会賞短編部門賞」を獲得。さらに、なんと2007年にはこのミステリーがすごい!国内部門1位」を獲得。作品としての評価も高い。
ただし、普通のミステリーと思うなかれ、そこは富士の樹海で本を書くブッ飛び人間 平山夢明だ。描写は残酷、グロテスク極まりなく、普通に読んでいたら正気を保てないような物ばかり。
それでも読んでしまう、それが平山夢明の小説の凄さ。個人的には「オペラントの肖像」という話が特にオススメ。
21世紀後半、人類があらゆる「抑制」を強いられ、芸術が否定される時代という設定でこちらの想像の上をいく描写・展開に圧倒されるが、読後感は他にはないものを得られる。
グロいの苦手という方は、まず短編集から始めてみてはいかがだろうか。雑か。
グロい小説 4.DINER(ダイナー)
ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に、カナコは生き延びることができるのか? 人の「狂気」「恐怖」を描いて当代随一の平山夢明が放つ、長編ノワール小説。(「BOOK」データベースより)
夢明が描くグロさ満載の「ハードボイルドスプラッターアクション」
DINNERも同じく平山夢明が書いた長編小説。主人公オオバカナコがお金欲しさに闇の世界に足を入れようとして、行き着いたのは殺し屋専門の定食屋(ダイナー)のウェイトレスという設定。
ダイナーにはグロテスク上等のイかれた殺し屋がわんさか来る。そんなイかれた奴らに極上の料理を提供するのが、オーナーのボンベロ。ボンベロも礼儀のない殺し屋には容赦無く殺しにいくので、現場はまさに修羅場。
血で血を洗うような地獄のダイナーでオオバカナコが奮闘する(生き延びる)内容なのだが、とにかく残酷・過激な描写が多い。それでも登場人物一人一人に確かな個性と背景があり、人間味感じさせるのがこの小説の魅力でもある。そして、500ページ以上の長編の中でサスペンス要素も楽しめる。
普通のアクション・サスペンス小説じゃもの足りないという人はハードボイルドスプラッターアクション小説(長い)のDINNERを読んでみてはどうだろうか。読書にもスパイスは必要な、はず。
グロい小説 5.殺戮にいたる病
永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。(「BOOK」データベースより)
グロいけど、名作。連続猟奇殺人事件を描く「現代叙述トリックの最高峰」
素直に一言。この小説は、グロい。でも本当にスゴい。おそらく10人読んで9人、いやおそらく10人がアッといわせられるのではないだろうか。
現代叙述トリックの最高峰と呼ばれる通り、小説の最後でわけが分からなくなり、もう一度読み返すだろう。
一方で本編の内容はかなりグロテスク・過激なものである。突如現れたサイコキラー蒲生稔が想像を絶する猟奇犯罪を繰り返していくのだが、その視点が母親の雅子、元警察官の樋口、そして稔本人の3点から描かれ、最後のシーンまでに至る。
なぜ猟奇犯罪を繰り返すのか、犯人のその異常な思考過程にも目を見張るものがある。(余りにもリアルに犯人の視点が描かれているので自分も読みながら冷や汗を流した)
おそらくどれだけ気を配ろうとも最後のページを読んだ読者はもう一度この小説を読み返すことになるはず。シリアスとトリックの最高峰、楽しんでみてはどうだろうか。
グロい小説 6.彼岸の奴隷
手と首を斬り落とされた女の死体が発見された。捜査一課の蒲生信昭は、所轄の刑事・和泉龍一と組み、捜査を開始する。だが、被害者の娘、大河内涼を見たとたん、和泉の様子がおかしくなる。和泉を疑い出した蒲生は、彼の過去を調べるが……。鬼才・小川勝己が描く、救いのない、背徳的な快楽に満ちた世界から、あなたは抜け出せるか――(「BOOK」データベースより)
グロと混沌と殺戮の世界を綴った「救いのない物語」
こちらは普通の刑事サスペンスものかと思いきや、登場人物が全て深い闇を抱えているというある種の「救いのない物語」となっている。
ある事件をきっかけに交わることとなる警察と暴力団。そしてそこに巻き込まれていく人々。腐敗した警察、どこまでも残酷になれる暴力団、ヤクザと繋がるカトリック信者の女性など、いずれの人物もどこか闇を抱え、グロテスク・残忍卑劣な描写が多く、トラウマになるシーンも少なくない。
これはサスペンス・グロテスクという要素以上に、紛れもなく人間が内に秘めている残虐性を描いたものだと思う。事件と関わる中で、変わり果てていく主人公の描写は間違いなくその残虐性といったものが剥き出しになる過程を象徴している。
読後の爽快感なんて、ありません。むしろ残るのは絶望。それでもこの物語を読む人はいる。それが人間だから。
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グロい小説 7.殺人鬼
伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。双葉山に集った“TCメンバーズ”の一行は、突如出現したそれの手によって次々と惨殺されてゆく。血しぶきが夜を濡らし、引き裂かれた肉の華が咲き乱れる…いつ果てるとも知れぬ地獄の饗宴。(「BOOK」データベースより)
グロの極み。カリスマミステリー作家が贈る「スプラッター小説の傑作」
綾辻行人といえば「十角館の殺人」を代表作とする、日本ミステリー小説界にその名を残すカリスマだが、「殺人鬼」はそんなカリスマミステリー作家が放つ渾身のスプラッター小説となっている。
それゆえに綿密に練られた伏線も秀逸なのだが、それを上回るにグロテスク描写が半端ではない。この物語に登場する殺人鬼には、理性などない。殺人鬼の行動自体は意味を持たず、ただ人間をゴキブリの様に扱うのだ。
そこに感情もなければ、理由もない。だからどこまでも徹底的に残虐なれる。そんな底の見えない「悪」と遭遇する男女グループの壮絶な物語。読むのも辛いほどグロテスクなのに、秀逸な伏線により読者に読ませてしまう、綾辻さんに感服する一作。
グロい小説 8.隣の家の少女
1958年の夏。当時、12歳のわたしは、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を―。キングが絶賛する伝説の名作。(「BOOK」データベースより)
グロいだけではない、全ての人に読む価値がある「最悪の一冊」
この本ついては多くを述べたくはない。それほどに少女虐待という「最悪」が描かれている一冊である。
少女が陥る救いのない物語に、途中で読む手が止まるかもしれない。それでも同じような事件が現実では起きている。そうしたリアルを受け入れる、という意味ではグロいというだけではなく全ての人に読む価値があると自分は思うのでここに紹介した。
嗜好性だけでは読めない、覚悟を決めて読むことをオススメしたい。
グロい小説 9.天使の囀り
北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。
貴志祐介が見出した グロと恐怖の新境地
様々なホラー作品を読んできた自分は大抵「こんな展開なのだろうな」と予想するもので、期待するのは描写の方だったりするが、この作品は一切展開が読めず、恐る恐るページをめくるしかないのだ。まるでホラー映画を観ているかのような読書体験。
そして、読み進めた先には今までに体感したことのないグロテスクを体感することになる。もはやグロいという言葉では生ぬるい形容し難い、この作品の”気持ち悪さ”がホラー小説を1つ別の境地に導いたとも言えのではないだろうか。
まさに「前人未到の恐怖」を体感できる作品。ただトラウマになる可能性もあるので、注意は必要だ。天使の囀りを個別で紹介している記事も掲載しているので、詳細がきになる人はぜひ見てみて欲しい。
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グロい小説 10.獣儀式 狂鬼降臨
突如あふれるように現れた殺戮“鬼”たち。なんの理由も理解も与えられず、ただ嬲られ殺されるのを待つしかない人間たち。ヒューマニズムなど嘲笑するかのように繰り返される大量虐殺。精密なスプラッター描写で地獄を描ききり、まさに神がかった著者・友成純一の『凌辱の魔界』と並ぶ世紀の傑作。 ※「BOOK」データベースより
グロさの頂点。絶望の局地。覚悟して読むべし
この小説は生半可な気持ちで読むことはオススメできない。それほどにグロさと絶望的な設定が群を抜いている。
簡単にいえば、神様から「もういいや」と見捨てられたこの世がある日地獄と繋がってしまい、この世にやってきた地獄の鬼たちが凄惨の限りを尽くして人間たちを惨殺していくという内容。
もうこれだけで絶望感が伝わったと思うが、問題は惨殺の内容。倫理観など通用しない、虫けらのように扱われる人間の描写に加えて、極限状態であぶり出される人間の醜さも描かれるというタブルパンチ。これはもうペヤングの超超超激辛食べられるかレベルの挑戦。心して読んでほしい。自分は読んで3日くらい食欲湧きませんでした。
グロい小説 11.湘南人肉医
湘南で整形外科医として働く小鳥田優児は、神の手と噂されるほどの名医だった。数々の難手術を成功させ、多くの女性を見違えるほどの美人に変貌させていた。しかし、彼は小さな頃から人肉に対して憧れを持っていた。そして、ある日、手術で吸引した女性の臀部の脂肪を食べてしまう。
"禁忌"カニバリズムを描写したグロテスク小説の怪作
数々のシリアスホラーを手がける大石圭さんによるグロ小説。
人間にとって禁忌ともいえる、カニバリズムに目覚める医者の描写の生々しさが特徴的な作品。カニバリズムは一歩間違えると描写次第でチープな作品になるところだが、湘南人肉医は描写が秀逸で読んでいるだけで手汗を書くようなものばかり。
個人的には湘南という爽やかな土地を舞台に選んでいるあたりが、大石さんのセンスを感じるオススメの一作。
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グロい小説 12.連続殺人鬼カエル男
マンションの13階からフックでぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。これが近隣住民を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の凶行だった。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の正体とは? どんでん返しにつぐどんでん返し。最後の一行まで目が離せない。
グロテスク×ミステリーの境地
猟奇的な手口で殺人を重ねていく通称”カエル男” 、追う警察。
一見、絵に描いたようなサイコパス作品ですが、犯人の凄惨な犯行手口が他の猟奇殺人系作品と一線を画す。「自分はこんな死に方をしたくない」のオンパレード。そんなグロさを極めながらも、この作品を有名たらしめているのはミステリー性の高さ。
「そうくるのか...」と思わずにいられない、どんで返しの連続。殺戮に至る病にも負けず劣らずで、作品としての質も高い一作。
グロい小説 13.イン ザ・ミソスープ
夜の性風俗ガイドを依頼してきたアメリカ人・フランクの顔は奇妙な肌に包まれていた。その顔は、売春をしていた女子高生が手足と首を切断され歌舞伎町のゴミ処理場に捨てられたという記事をケンジに思い起こさせた。ケンジは胸騒ぎを感じながらフランクと夜の新宿を行く。
グロの向こう側。村上龍が世に打ち出した一大問題作
この作品は全体としては年末を舞台にしたエモーショナルな雰囲気があるが、ある瞬間から怒涛のグロテスクが場面を切り裂いていく。映像化されないのはその描写の過激さが逸脱しているからではないか、と推察できるくらいにはグロテスクさが群を抜いてる。
ただしこの作品の1番厄介な点は作品としての完成度が高い所である。猟奇的な雰囲気を纏った青春小説といっても過言ではない。いうまでもなく問題作で、名作。
グロい小説 14.吐きたいほど愛してる
愛――、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。毒島半蔵の歪んだ妄想が、この世を地獄へと塗り替える。虚ろな心を抱える吉美が、浮気を続ける亭主に狂気をぶつける。新堂冬樹にしか描けなかった、暗黒純愛小説集。
グロいけど、愛をテーマにした狂気の短編集
愛ってなんだ? そう思わずにいられない衝撃の短編集。嫌悪感と裏腹にページを読む手が止まらない。そんな狂気の読書体験をしたいあなたにおすすめの一作。
グロい小説 15.他人事
鬼才が紡ぐ悪夢と狂気の世界。交通事故にあった家族にふりかかる無関心という恐怖。孤独に生きる老婆を襲う悲劇など、理解不能な他人たちに囲まれているという日常的不安が生み出す数々の悪夢を描く14編。(解説/冨樫義博)
鬼才 平山夢明が生み出したグロとカオスの短編集
またまた登場、平山夢明。独白するユニバーサル横メルカトルよりも、さらにグロテスクかつ嫌なシチュレーションをこれでもかと描かれている。心のHPが余っている人にだけおすすめしたいような危険な作品。ご賞味あれ。
あとがきは、なんとHUNTER×HUNTERの冨樫先生。どうやら大ファンらしい。
グロい小説 16.ソドム百二十日
時はルイ十四世治下の末期、「黒い森」の人里離れた城館で、悪名高き権力者プランジ公は弟の司教と友人二人を交え、彼らの絶対的権力に隷属した四十二人の男女とともに百二十日間にわたる性の一大饗宴を催す。強姦、男色、拷問、スカトロジー、虐殺という狂気の乱舞。
映像化作品もいわく付き 世界的な禁断小説
知る人ぞ知るこちらは、エログロ界の頂点ともいえる作品。 小説をもとに映像化され ソドムの市 という映画も「閲覧注意 映画」で検索すれば、必ず名前が挙がるほど世界的に有名な作品。
なぜ有名かでいえば、そのあまり凄惨かつ非倫理的な内容にほとんどの国で上映禁止になったことに加えて、映画監督のピエル・パオロ・パゾリーニ が映画公開後、海岸で轢死体で見つかるという不可解な事件まで起きている。
そんな曰く付きの映像作品の原作なので、まあ内容は紹介文の通りである。地獄の蓋を開けるか、それはもうあなた次第。
グロい小説 17.殺人勤務医
中絶の専門医である古河は、柔らかい物腰と甘いマスクで周りから多くの人望を集めていた。しかし彼の価値観は、母親から幼いころに受けた虐待によって、大きく歪んでいた。食べ物を大切にしなかった女、鯉の泳ぐ池に洗剤を撒いた男。彼は、自分が死に値すると判断した人間を地下室の檻に閉じこめ、残忍な手段で次々と殺していく。猟奇の陰に潜む心の闇をリアルに描き出した気鋭の衝撃作!
中絶の専門医が繰り広げる 猟奇的な制裁
一風、容姿端麗で周りからの評判も良い専門医である主人公 古河は過酷な幼少期の経験から、歪んだ価値観を持っていた---。自分の尺度の中で死に値する人間を選び、密室空間で猟奇的な制裁を加える、そのリアルな心理描写が読む人の心を抉る衝撃作。
おまけ.ドグラ・マグラ
読めば精神が犯される「日本三大奇書」のひとつ
グロテスク、ではないが危険な小説としてこちらもご紹介したい。
ドグラ・マグラは夢野久作によって書かれた「読むと精神が病む」とまでいわれる作品。黒死館殺人事件、虚無への供物と並ぶ日本三大奇書のひとつであり、構想・執筆に10年以上の歳月がかかっている。なぜ、精神が犯されるといわれるのか?それは、この作品の複雑性にある。
とにかく、わけがわからない。精神病患者が主人公で、事件の犯行・犯人を追うという一見普通に思えるストーリーだが、そこに様々な論文・メタファー(と思われるもの)がぶち込まれまくる。自分は読んでみたものの、結局わけがわからなかった。
なぜ書いたのか?何を書いたのか?全く読んでもわからないのだ。ただ、こうした小説を含め、小説なのだと思う。ぜひ一度読んでみて欲しい。ドグラ・マグラの作品の中でドグラ・マグラはこう説明されている。
「これはある精神病者が描いたものだ。」
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Kindle Unlimitedで読めるグロい小説
粘膜人間
彼岸の奴隷
天使の囀り
ソドム百二十日
湘南人肉医
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まとめ:なぜグロい小説をおすすめするのか
キケンな読書、グロい以上に本当に意味のわからない文学って何か惹かれるものがあるんですよね。
ぶっ飛んでいる内容にしろ、同じ人間が書いてるのに何でこんな文章を書けるのだろう。何か神秘のようなものをシンプルに自分は感じてしまいます。
一方で残酷な、グロテスクな描写が苦手だという人が恐らくほとんどだと思います。その感覚はもちろん正しくて、倫理観といった面でも何ら問題ないでしょう。
でも自分はあえてグロい、残酷、救いなのない、そんなキケンな読書を勧めたいと思っています。なぜなら、残虐性は人間が誰しも内に秘めているものであり再確認する必要があるからです。
【閲覧注意】世界の”ヤバい”が集まった渋谷残酷劇場展へ潜入。知られざるアウトローな世界でも紹介した通り、人は皆「残虐性」を持っていると思います。これは人間の歴史が証明しているし、目を背けてはいけない現実。
これらはもちろん許されないものです。だからこそ人は残虐性を客観視できる場を必要とするし、そうした機会が必要だと思います。
現代社会では、恐ろしいニュースが溢れています。
そしてニュースは表面だけをセンセーショナルに伝えて、日常的に僕らはそれを眺め「ひどい、何てことをするんだ」という感情をもちろん持つでしょう。それは大事です。正しいです。
でも、そうしたニュースを1週間・1ヶ月経った時に同じ感情を持っている人がどれだけいるのでしょうか。
結局は日常的に報じられる悲惨なニュースを表面だけで受け止めて、自分は...?と問いを入れる時間がないように思えます。
人間には汚い、醜い部分が少なからずあります。
それは拭いきれないもの。だからこそそうした部分を見つめ直す、再確認する必要があると思います。
そうすることの一つの方法として自分はキケンな読書のすすめがあっても良いのかなと思いました。
もちろん考えたくもないんですけどね、でも人間ですから。
たまにはそんな時間をとってみてもいいと思います。最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。
ではでは。
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