【ネタバレ】最終話まで解説「外道の歌」危険度MAXの復讐系漫画は深い名作。お得に読めるサービスも紹介

じっくり読むと3分

カズベキ

どうも、カズベキの犬です。

• 外道の歌の ネタバレをとりあえず知りたい
• 外道の歌の あらすじをざっくり知りたい
• 外道の歌がオトクに読めるサービスが知りたい

今回はそんな方に向けて、「外道の歌」というグロい・エグい・面白いの3拍子が揃った、かなり危険度の高い漫画をネタバレも交えてあらすじ・感想をご紹介します。

グロ耐性があり、復讐系が好きな方にはおすすめの名作漫画です。最後には外道の歌をおトクに読む方法についてもご紹介します。

外道の歌 は15巻で完結済み

当初は「善悪の屑」という名前で少年画報社『ヤングキング』2014年10号から2016年7号まで連載されていました。ですが、途中でタイトルを変更をして連載継続されたのが「外道の歌」となっています。善悪の屑は全5巻。外道の歌は2023年3月13日に発売された15巻をもって完結しています。作者は渡邊ダイスケです。

「外道の歌」最終第15巻、発売中です

読んでくださった皆さん本当にありがとうございました pic.twitter.com/CwGnY3pvbx

— 渡邊ダイスケ (@daisukoi) March 13, 2023

外道の歌 ネタバレあらすじ 概要

世の中には法の網を逃れた"外道"と呼ばれる悪人がいる。外道の歌は、そんな屑たちに復讐の念を募らせた人の依頼を受ける"復讐屋"の物語です。主人公はカモと呼ばれる1人の男。トラというもう1人の男とタッグを組んでいます。冷静沈着なカモと関西弁で陽気なトラのコンビが様々な依頼に向き合います。そこから淡々と進むストーリーとは裏腹に、依頼のバックストーリーや復讐シーンの過激さは底知れず、まさにこの世の裏側と狂気を描いた作品です。

外道の歌 ネタバレ あらすじ 1巻~最終話まで

善悪の屑 1~5巻

善悪の屑

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善悪の屑は粛々と依頼を遂行していく展開となります。粛々と、といっても届く依頼内容は果てしなくどん底のものばかりです。法で裁かれない、この世の畜生共にカモとトラが地獄の制裁を下す、正統派な内容がひたすらに続きます。純粋に勧善懲悪な作品です。このシンプルなスタイルを貫いた、善悪の屑が好きという人も少なくないはず。

外道の歌 1~3巻

外道の歌(1) (ヤングキングコミックス)

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外道の歌1巻は、カモが復讐屋を始めるきっかけとなった事件の描写から始まります。ライバルとなる朝食会との対峙が見どころです。タイトルが変わり、勧善懲悪な展開に少し深みをもたらしていくような雰囲気を感じます。2~3巻は、再び復讐代行を受けていく単発の展開が続きます。

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外道の歌 4~6巻

4巻はママ友の闇を題材にした作品が面白いです。5巻はついにサイコパス園田が登場します。ここでもう1人のサイコパス近野智夏とも合流。そしてトラがブラック飲食企業に潜入調査する展開も面白いです、肝心の制裁ももちろんエグい。6巻は実際にあった「尼崎連続殺人事件」を題材にした話が強烈です、外道の歌の中でも屈指の狂気に満ちた回となっています。

外道の歌 7~9巻

7巻には朝食会が再登場。ここで朝食会の実態が徐々に明らかになります。8巻の見どころは、サイコパス園田が盲目の女性を虐待から救う回。ここの回は見応えがありました。9巻は朝食会で大きな動きがあり、ここから物語の核心が徐々に動き始めます。朝食会の加世子が激ヤバサイコパス漢に狙われ、窮地に追い込まれる展開が見どころです。

外道の歌 10~12巻

10巻は再び園田が登場。そしてついに、園田vsカモが勃発します。この巻はこれに尽きます。11巻は、400万円を妻に持ち逃げされた夫が狂気の沼に落ちる話が強烈。そして、ついに反社会勢力が登場。ラスボスとなる國松もここで登場します。國松と反社会勢力が組む。ここからまた1つ物語の火種が作られます。そしてレイプ、拷問なんでもありな半グレも登場。カオス状態です。12巻はもうカオスです。なんでもありの半グレと、ガチヤクザ、半グレの被害者から依頼を受ける トラとカモ。そしてカモは、なんと反社会勢力のリーダー桜内と幼き頃からの親友。もうすごい。ただここの展開が物語としての面白さとしては作中屈指ではないかと思います。ただ半グレへの制裁「頭だけ火葬場」は絶対自分は味わいたくない。さらに後半では朝食会の時期会長をめぐる争いも勃発。もう三つ巴どころではない。

外道の歌 13~15巻(最終回)

13巻は朝食会の話、12巻で朝食会の後継争いレースでターゲットとなった最恐サイコパス3人を追いかける展開。中でも人体破壊愛好家の坂口拓はかなり強烈。14巻数は復讐屋ではなく、普通にヤクザの拷問がエグいです。そして坂口が暴れ回る。ただ最大の見どころはトラの母親を殺した男についに仇を取ろうとするシーンです、トラの判断はいかに。そして、その屑男はなんとカモの親友 桜内の実弟というややこしさ。そして最終15巻では、ついにそれまでの出来事を裏で操っていた國松とカモが対決。最終的にカモは國松に勝ち、復讐を果たします。だが最終話で、カモは國松の信者だった残党に通り魔的に襲われ、最後は死に際の猫のように一目のつかないところでそっと息を引き取ります。最終的にトラが復讐屋の舞台となった古本屋を引き継いで終話となります。壮絶であり哀愁に満ちたラストです。

外道の歌 ネタバレ あらすじ 感想

• 法が裁けない屑達を断罪するストーリー
• 実際の事件に脚色を加えたリアルな内容
• 過激な断罪シーンと深みのあるストーリーのコントラスト

あらすじでも伝えた通り、この作品内容的にはかなりキツいです。そのためもあって、初めて読んだときは中々に衝撃的でしばらく放心状態になりました。

法が裁けない屑達を断罪するストーリー​​

全体の構成でいえば、ウシジマくんに近い。いや、ウシジマくんを500％やばくしたような作品です。

ストーリーは、法が裁けない極悪非道な屑達を主人公のカモとトラという2人の男が、被害者から復讐の依頼を受け、実行していくというよくありそうな内容。しかし、内容がとてもドラマ化にはできないくらいにキツい。。

（一応映画化が決まって公開間近までいきましたたが、主演の新井さんの不祥事があり公開中止になりました。楽しみだったのに。。）

実際の事件に脚色を加えたリアルな内容​​

何がキツいって、実際に起きた事件に脚色を加えているので屑達の蛮行が中々にリアルでキツいです。（内容が過激すぎてメディアの報道規制が敷かれた北九州の監禁●人事件や尼崎連続変●事件がモチーフかと思います)

ただそれ以上にカモ達が仕掛ける復讐がもう痛すぎて観てられない。

（この台詞でヤバさが伝わるw）

これはもう作者の想像力にただ感服するばかり。（吐き気と共に）

ポーカーフェイスで感情を表に出さない主人公のカモが、なぜ復讐屋を始めたのか？復讐の先に何があるのか？これらが丁寧に描かれているからこそ、どんなに残酷な描写があってもしっかり向き合える作品になっています。

余韻を残す感じの表現が多く、考えさせられるシーンがとても印象的です。

外道の歌 ネタバレあらすじ 個性的な登場人物

主人公 カモ

この物語の主人公。多くを語らず、己の善悪の秤に乗せて社会の屑に大切なものを奪われた被害者の恨みを粛々と代行していく。感情を出すことも少ないが、己の流儀を持つ。一方で、自分の妻と子供も殺人事件で失うという暗い過去があり、骨太かつ狂気的な人間としての一面があり、この作品の世界観そのものといっていい人間です。

相棒 トラ

主人公 カモの相棒。関西人の彼は、カモと対照的によく喋る主人公。作中屈指の武闘派で、地下格闘技の世界では名を知らぬものはいない実力者。カモと同じく社会の屑に愛する母親を失った過去を持つ。だが、カモほどの振り切れた狂気を持っていないところがあり、そこがこの物語の救いともなっている。愛されキャラ。

"朝食会" 榎 加世子・鶴巻 裕

そして作中で登場する濃いキャラクター達も魅力の１つ。カモとトラのライバルとなる復讐支援会社"朝食会"の代表、榎 加世子・鶴巻 裕のコンビは作品に奥行きをもたらす重要な存在。このコンビ感はたまりませんね。

ブラックジャックでいう、ドクターキリコ的な存在。

サイコパス 園田

さらに、サイコパスの園田というキャラはかなり強烈。

スピンオフ作品の園田の歌ができるほど、エッジのきいたキャラクターでいずれかカモとトラと合間見えることになりそうですが絶対に一筋縄ではいかないな....笑

　　　（人を殺したことある人に対しての園田のコメント）

化け物殺人鬼

最終章にかけて登場する、化け物殺人鬼です。この男の欲求は、殺人。それ以外の欲がない、化け物。ジョーカーのような見た目だが、とにかく強い。強すぎる。このキャラの登場がさらに物語をややこしくさせます（いい意味で).
作中屈指の武闘派 トラ、朝食会の 鶴巻とのバトルが必見。

ラスボス キレ物ヤクザ 國松

こちらが最終章にかけて現れるラスボス的存在、國松。ヤクザ上がりだが、武闘派ではなく己は手を下さず、周りを巧みに操るという頭脳派である。一見穏やかに見えて、腹の底は真っ黒なキャラクターです。作品に登場する短絡的な屑たちとは一線を期する、一筋縄ではいかない屑感が満載。どうなる、カモ。

外道の歌 ネタバレあらすじまとめ

こんな感じで、魅力を挙げるとキリがないですが、極限のゴア描写・ストーリーの深さ・特徴的なキャラクターたちという3つの要素が揃った奇跡みたいな作品なので、ぜひ一度読んで頂きたいです。

色々考えさせられます。身近にある異常だったり、社会の闇だったり。

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外道の歌をお得に読めるサービス

最後に外道の歌をお得に読めるサービスにについてご紹介します。漫画好きは必見です!

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グロい漫画を読む心理とは

「なぜ人はグロい漫画を読むのか」「その心理はどこにあるのか」これらについて、少しだけ自分の考えを書こうと思います。

前提として、漫画に限らずグロい作品が苦手な人が多いですよね。それは当たり前だと思います。さらには、「グロいが好きなんて危ない人なのでは?」と思う方もいるかもしれません。

そんな声もあることを踏まえて、自分はグロい漫画を読むことを勧めたいと思っています。なぜならば、それは人間は誰しも残虐性を持っており、その事実を客観視することも必要だと思うからです。残虐性とは例えば小さい子供が無邪気に虫を殺してしまうような、無意識の残虐性のようなものです。

人は大人になるにつれて道徳や倫理を学び、そうした残虐な行為を間違っていると教わります。これは正しいことですが、本来の人間はそうではありません。なぜなら、人間は拷問などを繰り返してきた歴史があります。なので、本来人間は残酷なのです、でも、知能や社会性があるから制御できているに過ぎない。

この事実をたまには客観視し、受け入れる。そんな内省をすることが時として必要なのではないかと自分は思ったりします。そしてその残虐性を表現し、何かメッセージとして届けようとしてくれている作品たちが「グロい漫画」と呼ばれている作品たちなのかもしれません。

メッセージがあるかないかは作者にしかわかりませんが、作品を楽しむだけでなく読みながら作者と対話してみてもいいかもしれないですね。どうかグロい作品が好きなことを後ろめたく思わないように。

人の残虐性について自分が考えるきっかけになった「渋谷残酷劇場」と呼ばれるイベントについて書いた記事があるので、お時間ある方はぜひそちらも読んでみてください。