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【感想・あらすじ】ホラー小説「夜葬」人間の顔を襲う”どんぶりさん”の恐怖が異次元。

がん
がん
どうも、がんです。

今回は最近読んだ、日本のとある村で古くから続く恐ろしい慣習をテーマにしたホラー小説「夜葬」の感想・あらすじ(ネタバレなし)をさっくりとご紹介します。どんな小説かきになる人、ぜひ参考になれば幸いです。

生きたまま顔をくり抜かれる恐怖---。

夜葬のあらすじ

夜葬は最東対地による第23回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞作品。「夜葬」というタイトルと装画の禍々しさに惹かれて購入しました。280ページとボリュームはそこまで多くなく1~2時間ほどで読めます。

物語の舞台は現代の日本。

日本のとある村に「死者からくりぬいた顔を地蔵にはめ込んで弔い、くりぬかれた穴には白米を盛り、親族で食べわける」という忌まわしい風習があり、"どんぶりさん"と呼ばれる顔を抜かれた死者が人々を襲う---。

これだけでもエグくて充分に怖いものみたさがそそられる内容ですが、1人また1人と"どんぶりさん"の恐怖に巻き込まれる中で、崖っ縁に立たされていたTV番組制作会社が「顔くり抜き事件」と題し"どんぶりさん"の謎に迫る...までが物語の大体のあらすじになります。

夜葬を読んだ感想

結論、夜葬は面白かったです。引きの強い設定に負けない、骨太の恐怖が味わえます。

慣習が中々に気持ち悪い

死者の顔をくり抜いて、ご飯を盛って食べる。怖い以上に、生理的に受けつけない慣習の気持ち悪さが作品を通して効いています。この嫌悪感があるから「絶対に嫌だ」という危機感・恐怖感が止まらない。

どんぶりさんのアプローチが現代的だけどエグい

どんぶりさん、スマホを駆使してアプローチしてきます。急にスマホが鳴り「目的地まで後〇〇キロです」と通知してから、自分のもとにやってきます。時代に合わせてアプローチしてくるどんぶりさんですが、攻撃手法は昔のまま。

鉄のシャベルで顔を掘りにきます。もちろん生きたままやられます。このMIX加減がエグい。怖い。絶望しかない。

展開のスピード感◎

展開はまさにノンストップホラー。次々と狙われる人々、現れる関係者、鳴るスマホ。もう読むページが止まらない。

謎解き要素あり

この風習がなぜ生まれたのか?という真相に迫る展開で、サスペンス要素もあります。理不尽などんぶりさんの恐怖の前に、謎解きで立ち向かうストーリーはさすが日本ホラー小説大賞・読者賞受賞作品というべきか。

最後まで怖い

ラストまで安心させてくれません。読み終わった時はきっと何ページか読み返すことになるはず。

最東 対地 (著)(角川文庫)

他にはない禍々しさを放つノンストップホラー。止まらない戦慄をぜひ体験してみてください。

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