じっくり読むと3分
当ブログでは、今まで450本ほどの映画を見てきた自分が様々なジャンルの映画を紹介しています。
今回取り上げるのは2018年に配信されたNetflixオリジナルSF・ホラー映画おすすめ3選です。
BIRD BOX(バードボックス)
謎の闇に突き動かされた者達が次々と命を絶ち、人口が激減して5年。ここまで生き延びてきた母親が2人の子供を連れて、安住の地を目指す危険な旅に出る。(Netflixより引用)
公開年:2018年
監督: スサンネ・ビア
上映時間:124分
ここが見どころ!
- 見たら、死という斬新な設定
- 時間軸を利用した巧みな演出
- ホラーだけではない、家族愛も描かれている
時間軸を見事に使ったシチュエーション系ホラー
2018年に公開された最新のNetflixオリジナル作品。
デンマーク人の女性監督スサンネ・ビアが自身初のSFホラー映画に挑戦した一作です。
主人公の女性マロリーを演じるのはゼロ・グラビティなど数々の代表作を誇る大女優サンドラ・ブロック、その他にもアカデミー賞受賞作品ムーンライトに出演していたトレヴァンテローズなど豪華な顔ぶれが揃っています。
まさにトレンドを抑えつつ、莫大な制作費をかけるNetflixらしい作品といえますね。
内容は「音を立てたら、即死」という設定で話題を呼んだクワイエット・プレイスとおなじく「見たら、死」という設定の世界で生きる女性を描くというもの。
作品中の世界では突如現れた「あれ」と呼ばれる、見えない何かを目にすることによって、人々が集団自殺を図ります。
屋内にいれば基本的には無事ですが、そんな「見る」という自由が奪われた世界で2人の子供を抱えるマロリーは「聖域」を目指します。
BIRD BOXは設定だけの映画ではありません!
もちろん見ることが許されないというシチュエーションが生むスリルも見どころですが、バードボックスは非常に時間軸の使い方が上手い作品だと思いました。
過去と現在の描写を巧みに使い分けて、観る側に考えさせる余白を与えることで、常に作品に引き込むことに成功しています。
そして一般のホラー作品とは異なり、バードボックスでは「家族愛」も描かれているのが特徴です。
作品を通してとてもメッセージ性が込められていることを感じます、ここは今まで家族をテーマにしてきたスサンネ・ビア監督ならでは。
間違いなく、見ておいて損はない傑作です!
グローバーフィールド・パラドックス
エネルギー資源の枯渇が深刻化した近未来。
各国の科学者たちが国際宇宙ステーションに集い、エネルギー危機を解決する新技術の実験に取り組んでいた。
しかし、実験中のある事故により次元のずれが生じ、不可解な現象が次々と発生。
科学者たちは異次元の恐ろしい現実を目の当たりにする。
公開年:2018年
監督: ジュリアス・オナー
上映時間:102分
ここが見どころ!
- チープさを感じない圧倒的な映像
- 何が起こるかわからない超常現象の数々
SFのワクワクとホラー要素を上手く織り込んだ作品
クローバーフィールドパラドックスは、2008年に公開されたSFパニック映画「クローバーフィールド HAKAISHA」の前日譚となる作品。
クローバーフィールド HAKAISHAに続いて、製作はJ・J・エイブラムスが行っています。
まずSF作品として完成度は高いです!チープさなど全くなく、むしろ映像のクオリティは圧倒的。
宇宙空間の映像美はさることながら、パラドックス空間の表現力が圧倒的に上手かったなという印象です。
内容はフィクションなはずなのに、映像に違和感がなさすぎて
「このシチュエーションになったら本当に現実で起こるんじゃないか?」
と思ってしまうぐらいですね(笑)。
ワクワクしつつ、スリルも楽しみたいという人にはぜひオススメしたい1作です。
アナイアレイション~全滅領域~
この世界にはエリアXと呼ばれる謎の空間が存在しており、数多の人々が調査に向かったが、誰一人として生還した人間はいなかった。そんなある日、エリアXから生きて帰ってきた男が現れた。
しかし、彼は瀕死の重傷を負っており、内部で何があったのかを聞き出せる状態にはなかった。彼の命を救うべく、妻のレナはエリアXの探検隊に志願した。
レナ一行はエリアXの奥地に向かって進んでいったが、空間内部に広がっていた世界は想像を絶するものであった。
公開年:2018年
監督: アレックス・ガーランド
上映時間:115分
ここが見どころ!
- ナタリー・ポートマンの迫真の演技
- 他のSF作品と被らない斬新な設定
- 幻想的な演出
エクス・マキナの監督が送る独創的なSF作品
名優ナタリーポートマンが主演を務めたことで話題を呼んだアナイアレイション。
エクスマキナで一躍有名となったアレックス・ガーランドがメガホンをとりました。元々SFホラーの監督なので、本作品も意欲的に取り組んだようです。
(その拘りが原因で映画配給会社とケンカになりましたが...笑)
アナイアレイションの特徴としては挙げられるのは、まず登場人物がほぼ全員女性であること。
この時点で従来のSFではあまりなかった設定ですが、本作品の舞台は宇宙でも未来の世界でもなく、地球上に存在するエリアXと呼ばれる謎の空間あることも他のSF作品と一線を画する点となっています。
とにかく美しい世界観が魅力!
よく映画では設定が斬新にしても予算や技術が追いつかず、チープなものになってしまうことが多いですが、本作品はナタリーポートマンの迫真の演技と芸術的とも言える演出のおかげで作品として非常に楽しめるものになっています。
もちろんスリリングな展開もありますが(これも斬新な怖さなんですが)、エリアXの幻想的な雰囲気がまた違う角度で作品を楽しませてくれました。ラストシーンもすごいです、目が離せませんでしたね。
あとはもう熊が怖過ぎです。熊です。これだけ覚えておいてください(笑)。
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