はい、僕は当たらなかったんですけどね。両親はここ5年ライブにずっと行ってるらしいです。僕は当たらなかったんですけどね。
懐かしいなあ、未完のライブ。カッパなしで豪雨の中イノセントワールドを叫んで、帰りの電車で死んでたなあ。ライブ行きたいなあ。
そんなわけで今回はヤケクソ記事です。嘘です、ミスチルに関する記事です。
これらの記事に続いて今回紹介するのはズバリ、ミスチルの”失恋ソング”。
OVER
アルバム: Atomic Heart
リリース: 1994年
いつか街で偶然出会っても
今以上に綺麗になってないで
たぶん僕は忘れてしまうだろう
その温もりを 愛しき人よ さよなら
なんだかちょっとザワつきそうな「顔のわりに小さな胸」という歌詞が印象的なOVERは、ミスチル初期の隠れた名曲です。
ただ失恋した時の情けない、でもちょっぴり切ない男の気持ちを爽やかに表現するのは、まさに桜井さんの才能。
「たぶん僕は忘れてしまうだろう」
この”たぶん”に感情の全てが凝縮されている気がする曲。
CANDY
アルバム: I LOVE U
リリース: 2005年
多くの事を求め過ぎて 出来るだけ側に居たくて
そんなことをしてる間に息が詰まる大抵 人はこんな感じで大事なもんを失うんだろう
そして凝りもせず 君を欲しがってるみっともないけど すべてが愛しいよ
ふと夕暮れに孤独が爆発する甘酸っぱいキャンディーが 僕の胸のポケットにあるんだ
君が食べておくれ
言わずと知れた名曲、CANDY。A面シングルではないもののファンからは根強い人気を誇ります。
もう歌詞を見てわかるように、失恋した苦しい感情を「CANDY」に例えて表現していますね。桜井さんの表現力にただ感服。
どうしようもなくなって別れてしまった、切ないこの感情すらなくなってしまうのが寂しいから君にあげたいんだ、そんな気持ちが伝わってきます。
花言葉
アルバム: シフクノオト
リリース: 2004年
あの日見せた 僕の知らなかった顔
哀れみと背伸びで告げられた別れ
僕の全て
君に知って欲しかったのに
コスモスの咲く季節に君は去った
自分が個人的に好きな曲が花言葉。なんかこの歌詞だけでもうすでに甘っずっぱい。
ひと夏の恋が終わる様子がわかります。
君がくれた
僕に足りなかったものを
集めて並べて 忘れぬよう願う
君の全て
僕に見せて欲しかったのに
コスモスの花言葉は咲かなかった
コスモスの花言葉は”乙女心”だけど、この曲の主人公は男。そんなコントラストを描くことで男の切ない気持ちを中立的に表現しているのかも。
最後の「コスモスの花言葉は咲かなかった」というフレーズはさすが桜井さん。花言葉って咲くんです、咲かなかったけど。
Forever
アルバム: SENSE
リリース: 2010年
Forever Forever
そんな甘いフレーズに 少し酔ってたんだよ
どうすれば どうすれば
君のいない景色を当たり前と思えんだろう
Forever Forever
そんな甘いフレーズをまだ信じていたいんだよ
そういえば 今思えば
僕らの周りに いくつもの愛がいつもあんだよ
Foreverは、HOMEからの流れでちょっと平和な歌詞・ハートフルな歌が増えてくるのかな、という時に次のアルバムのSENSEで登場した壮大な失恋バラードでしたね。当時中学生だった自分もこの曲を聴いたときは衝撃でした。
壮大なメロディなのに切ない。永遠を想像させるかのような壮大さに不釣り合いな主人公の現実のギャップに心を打たれます。「Forever Forever そんな甘いフレーズに 少し酔ってたんだよ」はまさに象徴的なフレーズ。
個人的には
君の好きな僕を演じるのは もう演技じゃないから
ここも名フレーズだと思うんですよ、桜井さん。どこで考えたんですか!
Another story
アルバム: SENSE
リリース: 2010年
こちらの記事でも紹介した、Another storyはみずみずしいというよりは大人の雰囲気が流れる失恋ソング。
ごめんねって言葉 君は聞き飽きてるんじゃないかなぁ?
どんな風に言えば 優しい君は戻ってくるかなぁ?
よく出かけた公園をバスは今通過中
いつかの君が横切る
サックスの切ない響きと共に流れるこの切ない歌詞。無邪気ではない、でもどこか少し情けないような大人の感情が表現されています。うーん恋愛って奥が深い。
ごめんねって言葉 君は聞き飽きてるんだろうけど
誤解がしょうじないように 簡潔に伝えられぬもんかなぁ
ここなんてもう極め付け。しょうじないように、がひらがなで表記されるあたりがいいよね。
BLUE
アルバム: Kind of Love
リリース: 1992年
You're waiting someone
You need his love
いつまで ひきずっているの?
隠しきれない その胸の中
今も誰かを 待ち続けてるけど
怒る資格も 今の僕にはないの?
君と過ごす日の その喜びと
別れた後の Ah 悲しみが
また僕の 心を戸惑いの中に
そして 今日も BLUE
BLUEはミスチルの2ndアルバムに収録されている、まさにミスチル初期の楽曲。歌詞も良い意味で青さがあって、痛いほどダイレクトな届かない恋愛の様子を描いています。
今も誰かを 待ち続けてるけど 怒る資格も 今の僕にはないの?
好きなのに、もう自分に気持ちが向いてないのはわかってる。そんな淡い恋の経験を歌にしている一曲です。動画もメンバー全員若すぎです。まさに渋谷系の時代ですね。
渇いたkiss
アルバム: It's a wonderful world
リリース: 2002年
ある日君が眠りに就く時 僕の言葉を思い出せばいい
そして自分を責めて 途方に暮れて
切ない夢を見ればいいとりあえず僕はいつも通り 駆け足で地下鉄に乗り込む
何もなかった顔で 何処吹く風
こんなにも自分を俯瞰で見れる
性格を少し呪うんだ総ての想いを絶ち切ろうとする度
まとわりつくような胸の痛み
Oh Baby Don't goある日君が眠りに就く時 誰かの腕に抱かれてる時
生乾きだった胸の瘡蓋がはがれ
桃色のケロイドに変わればいい
時々疼きながら
平気な顔をしながら
最後に紹介する、渇いたkiss。こちらはもう桜井さんのエロスが爆発した曲ですね。
最後の細い糸が切れてしまったような、愛が終わるあの情けない感覚をこんなにクールに表現できるなんて、どういうことなんだ。
ケロイドに変わればいい、ってどこで学ぶ表現なんだろうか。
曲調も夜更けの暗いバーのような雰囲気を思わせる、大人のビターな失恋ソングです。
まとめ:恋とミスチル。
恋とミスチル。人々を勇気づける名曲や時には社会を風刺した問題作まで、枠に囚われない音楽を創り続けるモンスターバンドMr.children。特に桜井さんの織りなす歌詞はどの曲であっても色あせることなく、輝きを放っています。
それは恋愛といったテーマでも同じで、桜井さんの絶妙な恋愛の苦しさや儚さ、もどかしさを捉える表現力は人々がミスチルの曲に惹かれ続ける大きな理由の1つ。
「ああ、今の自分の気持ちってこれか」
そんな風に恋で凹んだ気持ちをわかってくれる、頑張れとは言わずにわかってくれている、そんな安心感があるのがミスチルの失恋ソングの魅力です。
とりあえず、聴いてみましょう。名曲なのは確かなので(笑)。
では、また。
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