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長編だけじゃない、村上春樹のおすすめ短編集7選

どうも、がんです。

最近は、部屋を真っ暗にしてから寝るとすっきりと目覚められるということに気づいて、なんだか体の調子も良くなってきました。うん、睡眠の質は大事です。

自分はよく村上春樹さんの作品を読むんですけど、どちらかというとよく彼の短編小説を好き好んで読みます。

そこで今回は長編だけじゃない、村上春樹の短編集のおすすめ7選をご紹介したいと思います!実は「短編小説の名手」とも言われている村上春樹。その魅力をぜひ味わってみてください。

中国行きのスロウ・ボート

傑作と名高い「午後の最後の芝生」は必読

中国行きのスロウ・ボートは村上春樹の初期の作品集。収録されているものはどれもレベルが高く、風の詩を聴け・1973年のピンボール辺りののニュアンスが多く含まれています。その中でも傑作といわれる「午後の芝生」は必読。村上春樹のエッセンスが詰め込まれた最高作品の1つです。

東京奇譚集

肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却……。大切なものを突然に奪われた人々が、都会の片隅で迷い込んだのは、偶然と驚きにみちた世界だった。孤独なピアノ調律師の心に兆した微かな光の行方を追う「偶然の旅人」。サーファーの息子を喪くした母の人生を描く「ハナレイ・ベイ」など、見慣れた世界の一瞬の盲点にかき消えたものたちの不可思議な運命を辿る5つの物語。

ハナレイ・ベイは今年映画化

東京奇譚集は独特の雰囲気を持つ短編集。人々の奇妙な物語=奇譚をテーマにしているが、村上春樹はそもそも不思議な物語を書く作家なのでファンには馴染みやすい作品でしょう。作品の1つ、ハナレイ・ベイは2018年10月に映画が公開されました。ぜひ東京奇譚集を読んでから映画を鑑賞してみて欲しいです。

やがて哀しき外国語

 

初めてプリンストンを訪れたのは一九八四年の夏だった。F・スコット・フィッツジェラルドの母校を見ておきたかったからだが、その七年後、今度は大学に滞在することになった。二編の長編小説を書きあげることになったアメリカでの生活を、二年にわたり日本の読者に送り続けた十六通のプリンストン便り。(「BOOK」データベースより)

現代にも通じる村上春樹の価値観

収録されている 「アメリカ版団塊の世代」 「運動靴をはいて床屋」「ロールキャベツを遠く離れて」はぜひ読んで欲しい作品 。20年以上前の内容ですが、今の時代にも通じる春樹さんの考え方・価値観には感服しかありません。特に「ロールキャベツを遠く離れて」では春樹さんがなぜ小説を書こうと思ったのか、モチベーションは何か、その原点がありのままに書かれています。村上龍さんとの会話の一説は特に2人の対照性が出ていて面白い(笑)。

カンガルー日和

寝る前にスッと読める、若き村上作品

カンガルー日和という、キャッチーなタイトルが印象的な作品。まさに文体は昔の春樹さんといった感じで、散文的な文章で短編が綴られていてとても読みやすい。「バート・バカラックはお好き?」が個人的にはよかったです。

回転木馬のデッドヒート

村上短編集の中でも異質な作品

回転木馬のデットヒートは他の短編集とは異なり、春樹さんが色々な人から聞いた話をそのまま文書にした作品。他の短編集とは違った雰囲気を楽しめます。とりあえず「雨やどり」は読んで欲しい。まさに村上春樹といった短編で、ノルウェイの森や風の歌を聴けに通じる世界観があって読んだら間違いなくバーに行きたくなっちゃう。まさにハルキスト(笑)。

ランゲルハンス島の午後

朝に読む本としてオススメ

ランゲルハンス島の午後は、安西水丸さんの挿絵に春樹さんの文章を添えるという雑誌の連載コラムを書籍化したもの。鮮やかな水丸さんの絵に春樹さんのサラッと書かれた文章は、まさに朝読むのに最適です。1話も必ず見開き1ページに収まっています。朝、パンとコーヒーを飲みながら読めたらそれだけでいい一日になる気がするはず(笑)。ぜひ読んで欲しい一冊。

村上ラジオ

まさに読むラジオ

村上ラジオはランゲルハンス島の午後と同じく、雑誌の連載コラムを書籍化した作品です。春樹さんのコラムごとに大橋歩さんの絵が添えられています。まさに内容は「ラジオ」。取り留めもないような話をフワッと味わえるように文章にされているので、読んでいて全く疲れない。そんなコラムの中にちょっぴり日常のヒントになるような、ならないようなワードがあったりします(笑)。ちょっと心をリラックスさせたいときにオススメです。

「読む」ことを忘れさせてくれる村上春樹の短編集

 

春樹さんの短編集の1番の魅力が「疲れない」という所。ふつう文章を読むときには、どうしても文章を理解しようとか何かを学ぼうとかを考えてしまいがちですよね。(僕なんですけど)

でも春樹さんの短編集は、読者に何も求めていないんですよね。「読んで欲しい」という思いすらみえません。ただ春樹さんが独り言を喋っていて、それに対してちょっと「あーそうか」「たしかね」と相槌を入れるような感覚で読めてしまいます。

そうすると「読む」ということを忘れてしまうような感覚になるんです。

この感覚はぜひみなさんにも味わって欲しいと思ってます。ためになる本、壮大なファンタジー、緻密な推理小説、どれも素敵です。でもたまには何も考えずに読める春樹さんの短編集のような作品を読んでみると、それはまた違った読者体験になると思います。

頭をデトックスする、なんてことも時には必要です。では、また。

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